今回はIELTSのスピーキングセクションでの得点をどのようにしてスコアアップしたのか解説したいと思います。

前回Overall 7.5を達成するまでの長い長い道のりについて書きましたが、今回はスピーキングの具体的な勉強法をシェアしたいと思います。

スピーキングセクションに関しては初受験でのスコア5.0から最終的に 7.0まで伸ばすことができました。

スピーキングって独学で伸ばすのが難しいよね〜

確かに難しいよね〜…でも国内でも工夫次第で十分伸ばせるよ!

「英語を話す」ため、必要な要素・ターム

僕は学習を進めていく上で、「英会話ができる」は大きく分けて2つの要素そして3つのタームに分けることができると感じました。

要素1つ目は、「見た目」です。
発音・イントネーションの質、つまりどれくらいネイティブっぽく「聞こえる」かがこれにあたります。

2つ目は、「中身」です。
文法・単語・スラングなどが「正しく・ナチュラルに」話せているかがここに当てはまるかなと思います。

見た目を磨きつつ、中身も磨いて初めてかっこいい人間になれますよね。「英会話」でも同じく、発音・イントネーションという「見た目」を磨きつつ、単語や文法といった「中身」も強化していくことで、レベルが上がっていくのです。

見た目も中身もカッコよくなりたいぜ・・・

だよね。カッコよくなるまでの道のりには、3つの段階があると思うよ。

少し感覚的な話が多いですが、なんとか伝わるよう頑張ります。

初期:質は意識せずがむしゃらに土台を作り上げるターム
到達地点:最低限話せるレベル(自然な言い回しでなくとも、カタカナ英語でも、遠回しでも、なんとか自分の手持ちの能力で言いたいことを表現できるレベル
IELTS Speaking:~5.0レベル

中期:immersion学習法を通して、知っている単語をより自然な言い回しにfixしていく
+単語をどんどんメモして上積みしていくターム
到達地点:「より自然に表現するには」に集中して表現を増やしていけるターム
IELTS Speaking:~6.0レベル

後期:日常に英語を自然に取り込んでいけるターム
:独り言や友達との会話で基本的にストレスフリーにアウトプット・確認していける
+YouTube、映画などのコンテンツを見て「知らない単語が出てきたらメモ」をリラックスしながらできる知識量(中期と違って、常にメモに追われることはない)
到達地点:ネイティブレベルを目指してひたすら上積みと反省を繰り返していく。
IELTS Speaking:6.5~レベル

イントネーション・発音の向上

:こちらは、それぞれのタームと並行して常に努めていく必要があります。これに関してはレベル感に関わらずとにかく「継続」が必要ですので、別記事でまとめて紹介します。

今後、以下の4回に分けてスピーキング学習法を細分化してまとめていきたいと思います。

1.内面編・初期←今回
2.内面編・中期
3.内面編・後期
4.見た目編・発音、イントネーション編

では1ターム目の勉強法や感覚について書いていきます

がむしゃらに土台を積み上げるターム

英会話を始めた段階ではとにかく量をこなすことで土台を作り上げることが必要となります。量とは具体的に、とにかく毎日ある程度時間を確保して、インプットとアウトプットのサイクルを回しまくることです。このスタートダッシュがうまくいかないことで、間延びして、徐々にモチベーションも下がってしまうことがよくあります。

私は大学に入ってから本格的にスピーキングの練習を始めました。学び初めの段階では以下のような学習をしていました。

1.語彙をストック+キープ(インプット)

受験時代に使っていた単語帳や文法の参考書をちょこちょこ見直して、実力が落ちないように保っていました。皆さんも同じようにかつて使っていた参考書をお持ちであれば、新調する必要はないです。

また、IELTS用の単語帳として新たに購入したのがこちらです。

IELTS 単語帳

目標スコアごとに単語が振り分けられているので、取り組みやすいと思います。最後の方になると見たことのない単語のオンパレードですが、ここにこだわって取り組む必要はありません。単語を全て網羅することは不可能ですし、ある程度は文脈から推測できる力がないと後々厳しくなってきます。

「1日5単語×20日」ではなく、「1日100単語見て、20日反復」

これはよく言われることですが、こういった単語の記憶に関しては反復回数が命です。よく「一日たった5単語でいいんだから、全力で覚えなさい」と言われますが、それでは長期的な記憶に入らず、長い目でみると役に立ちません。

僕の場合、取り組むと決めていた3000単語目までを2週間に1周する計算で(3000÷14=214)日々のTo Doリストに振り分けていました。

例:月曜日:1~214まで
  火曜日:214~428まで

確かに一周目はかなり時間がかかると思いますが、徐々に範囲ごとにかかる時間は少なくなっていくはずです。

何事も始めた時が一番大変!

「全単語真剣に」見る必要はない

受験などである程度真剣に単語帳と向き合ったことがある方は言うまでもいことだと思うのですが、2周目以降は、To Doで割り当てた範囲をクソ真面目にすべて見る必要はありません。おすすめなのが

1. 0.1秒で訳が出てくる

2.  0.1秒では出てこないが、時間があれば思い出せる

3. 時間があっても思い出せない

という3つの基準に沿って1周目の週に記号を振り分け、2と3だけ見ることです。

語呂合わせでもいいから記憶に結びつける

これは賛否両論あるかもしれません。英会話学習の文脈で、「実用例を身につけるため、例文を使って覚えることが大切」とよく言われます。この意見の言い分もよくわかるのですが、僕は個人的に単語帳を使っての学習では語呂合わせなど、自分自身の体験と結びつけての記憶が重要になってくるのではないかと思います。

2.恐れずアウトプットする

なんといっても「英語で話そう」と志した時一番大変なのが「話すのが・ミスするのが怖い…」という恐れです。

僕も初めは失敗を恐れて、理想と現実の乖離に絶望してなかなか踏み出せない時期もありました。でもこの壁を乗り越えずして上達はありません。

なんとか踏ん張りましょう!

・オンライン英会話を活用

僕はDMM英会話を使ってアウトプットを行っていました。

https://eikaiwa.dmm.com

プランはいくつかありますが、僕は基本的にスタンダードプランの毎日1レッスンプランを利用していました。

プランが多くあり迷ってしまうかと思いますが、一番に優先すべきなのは「頻度」です。

初期の英会話は勇気と体力を使います。この原因は、英語で話すということ自体に慣れておらず、抵抗があるからです。しかし毎日ルーティーン化して場数を踏めば、自ずとその抵抗もなくなってきます。

確かに月1の英会話レッスンで挫折する人はよく見るよね・・・

毎日会っている人と話すよりも、一ヶ月ぶりに会った人と話す方が緊張するし、なんだか身構えちゃうもんね。

できるだけ早く「慣れ」の域に達し、いいスタートダッシュを切るため、プランは「毎日1レッスン」以上の頻度のものを選び、できるだけ毎日レッスンを受け続けることをオススメします。

DMM英会話プラン表

初めはまず「英語で話すことになれる」のがいちばんの目標です。もちろん初めから質を高められれば良いですが、あまり完璧主義になりすぎると結局「できない自分」に幻滅し、英会話自体に前向きに取り組んでいけなくなる可能性があります。とにかく怖さをなくしていくことが最重要です。

またプランやオススメのレッスンの詳細などは、別記事でまとめたいと思います!

・独り言でアウトプット

それでもやっぱり怖い・・・という人のためにおすすめなのが、独り言勉強法です。

普段頭の中で考えていることを、「英語ならなんて言うんだろう…?」と考え、それを携帯や辞書で調べ、メモにしてストックしていくことで語彙が蓄えられていきます。

例えば、「(ネタが)スベる」って英語でなんて表現したらいいんだろう・・・と思ったとします。

1. まず検索エンジン(Googleなど)で「スベる 英語」と調べます

2. 何かしら英語での「スベる」の言い回しをまとめた記事を見つけます

3. 自分のメモアプリにメモするorスクリーンショットを撮ってまとめます

「すべる」ってなんて言うんだろうって思ったときとったメモ

この思考をデフォルトにすることで、次また日常で「スベって」しまった時(笑)、この言い回しに触れることができますし、数ヶ月間スベらなかったとしてもまた画像もしくはメモを見返すことで、定期的に反復もできます。

ま、スベりたくはないけどね泣

ある程度「恐れず英語を話せるようになった」「スラスラではなくとも、なんとなく身の回りにあるものを英語で言えるようになってきた」と思ったら、このタームは終了して次に進んでいいのかなと思っています。

このように「語彙の蓄積」と「アウトプット」を組み合わせて徹底的に取り組んでいくことで、「何かしら口に出せる状態」まで持っていけると思います。

ex)「今日朝起きてすぐ、マクドナルドへ向かった」と言いたい

→理想:「Soon after I woke up, I was headed to McDonald’s」
 初期ターム:「After waking up, I was going to McDonald’s」

このように、表現の幅が狭く、単語のチョイスが基本的なものばかりだったとしても、「とりあえず言いたいことは表現できる」が初期タームのゴールかつIELTS Speaking5.0あたりではないでしょうか。

まとめ

・英会話力は「見た目(=発音・イントネーション)」と「中身(=言い回し・単語・文法)」に分けられる。

・初期はインプットとアウトプットのにひたすらこだわる
・初期のインプットには単語帳がオススメ
・アウトプットには英会話独り言のコンボがおすすめ

次回はある程度「言いたいこと」が英語で言えるようになってきた中期(IELTS Speaking~6.0)の勉強法について書いてみたいと思います!

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