こんにちは!Lukaです。
今回は、海外の大学院に出願するため必要になる推薦状について解説していきます。
僕自身の経験を交えながら書いてみましたのでぜひ最後まで読んでみてください!
目次
推薦状とは?
海外大学院へ出願する際に必要になります。推薦状の内容や形式には特に規定が無いことが多いですが、主に以下の役割を担っています。
・自己の能力(アカデミックorビジネス)を客観的に示す
・Personal Statementの内容を補完する
・成績表では示せないあなたの為人や学問への姿勢を示す
一言で言えば、あなたについて「客観的」なアピールを行うための書類というわけです。
lseのホームページには以下のように書かれています。
It is your responsibility to nominate suitable referees who will be willing to provide a reference in support of your application, and to ensure that we receive a reference from each of the referees you nominate in your online application.
これらの、パーソナルなことを書ける人、そして喜んで引き受けてくれる人から推薦してもらえるのが理想的です。
何通お願いするべき?
なるほど、推薦状がどんな感じかはわかったけど、何人からもらう必要があるの?
大学によるけど、イギリスでは大体1-2通だね。稀に3通求めてくるところもあるよ。
僕が見た限り、イギリスの大学に出願される場合大半の方は2通で事足りると思います。
詳しい情報に関しては各大学のコースページ、Entry Requirementsのセクションをご確認いただきますようお願いします。
誰に頼むべき?
学部長や学長など地位の高い人から書いてもらうと、受かりやすくなるの?
これはよく議論になるよね。確かに地位の高い人から推薦してもらうことで自分を大きく見せられるけど、無理に固執する必要はないと思うよ。
ほとんどの大学が推薦状に関する評価基準を明らにしませんし、大学によって重視するポイントも違うでしょうからなんとも言えませんが、僕は肩書や地位はそれほど拘らなくて良いと思います。
それよりも、自身との関係性や専攻とのつながりの方が大切だと僕は思っています。例え学長さんに推薦状をお願いできたとしても、十分にコミュニケーションが取れなかったり、推薦する意欲がなかったりすると、元も子もありません。
実際僕も一番お世話になった大学の教授と准教授から書いていただきました。お互いの信頼関係をもって改良を重ねることで納得のいく推薦状を提出できたと思っています。
また、推薦者との関係性はストレスなく書類準備を行うためにも重要であります。
というのも、推薦状作成の中で先生に負荷をおかけし、お願いしなければならないことが多すぎるのです。
推薦状の内容そのものについては一度テンプレートを作ってしまえばある程度使い回しができますが、手書きでの署名を大学ごとにいただいたり、大学に合わせて細かい言い回しを変更したりと、かなり頻繁に連絡を取り合いながら勧めていく必要があります。ただでさえ骨の折れる作業なのに信頼関係のない教授と進めていくとなるとさらに苦労も増えるでしょう。
僕はただでさえ気を使うタイプの人間なので大変でした汗
もし仮に提示した期限までにお返事が来なかったとしても、催促できるくらいの信頼関係ができている方が結果的に出願も円滑に進み、志望校合格へと向かって行けるのではないでしょうか。
学部時代と分野を変える場合はどうすればいの?
専攻を変えるにあたってこのような悩みを持たれる方もおられるのではないかと思います。
実際僕も修士では少し違うアプローチを取り入れたいと思ったことから、このような悩みを持っていました。しかし、出願を志した時点で推薦状をお願いできるほどの関係性を築けていた教授は社会学部におらず。試しに社会学部の教授で、自分の興味分野と近しい研究をしておられた方に実際メールを送りお話ししましたが、先ほどと同じく、関係性を作ってきた担当教員にお願いした方が質を高められるのではないかと思い、自分の専攻の教授お2人にお願いしました。
結果、無事全ての出願先から合格をいただくことができました。
ここからわかるのは、「院での専攻分野の教授から推薦状をもらえなくても、それが原因で落ちることはないよ」ということです。
海外大学院の受験選考はさまざまな要素を考慮して行われています。専攻の分野に完璧にハマった教授からお願いできなかったとしても質を良くできるよう努力することや、他の書類で補えるよう努めることで十分合格は勝ち取れると思います。
表面上に見える凄さより、中身にこだわる時間を大切にすべきということだね。
僕の後悔
勇気を持って話しかけること。
これを読んでくださっている海外大学院受験生の方は、恥ずかしさや気まずさを捨て、一刻も早く教授にコンタクトをとることをお勧めします。
僕も教授との関係を作ることになんだかプレッシャーを感じてしまい素早く行動が取れませんでしたが、終わってみればとってもちっぽけなことで悩んでいたなと感じます。
仮にうまく関係性が作れなかったとしても他の選択肢を検討できますから、早めに動きましょう!
当たって砕けろ!
関係性の作り方のコツ
下心を見せない!
これは分かっていてもなかなか難しいです。いやらしさなく教授に近づくためにはどうすればいいのでしょうか。以下で僕の実践したことを挙げたいと思います。
1.授業終わりに質問しに行く
これが最も簡単で楽な関係性の作り方かと思います。あくまで教授と私たち学生の関係性は「教え、教えられる」関係性の上成り立っていますから、全く気にする必要はありません。
ポイントは、メール等を使ってコンタクトも取っておくことです。こうすることで、履修終了後推薦状をお願いするとなった場合でも履歴が残って、認識してもらえます。
2.先生の論文や作品についての感想を述べに行く。
先生の参加していたアートプロジェクトに興味を持ち、見に行けないかと先生に話しかけにいきました。
その感想やどのように考えていたのかを伺う中で、少しずつ関係を築くことができました。
自分の作品に持ってくれる人がいると相手が誰であろうと悪い気持ちはしませんよね。
僕の例について
実際推薦状に何を書いてもらったのか? ということについて共有したいと思います。
1人目(ゼミの教授)
・アカデミックの面での優秀さ:論理的思考、計画性
・文献への向き合い方:海外の文献や硬派な文章を積極的に読み、取り入れる姿勢
→卒業論文を主題として、これらの要素を取り組んでもらいました。
2人目(専攻内の教授)
・授業への姿勢+学んだことを外へ向かっていける力
→課外活動への取り組み
このように、僕は大きく分けて「論文を中心として、アカデミックな側面からの視点」と「課外活動を絡めて、総合的に評価する視点」とで分けていました。
スケジュール感
受験年〜6月
とにかくできるだけ多くの先生とコネクションを作っておく。
(授業後に話しかける)
5人くらいと関係性が作れているととても理想的。(最低二人)
受験年6月ごろ〜
先生に推薦状をお願いしたいと思っている旨を伝える。
6月〜
先生にサンプルを見せる。(つまり、ここまでにどのようにアピールするのか考えておくことが必要。
自分のアピールポイント+学校の求めているものを整理
→客観的にアピールしたい要素を割り出す
→それについて書いてくれる教授を検討する
→依頼し、進めていく。
このようなイメージで進めていけるとスムーズかなと思います。
まとめ
推薦状作成には具体的な正解がないため、灯のない暗闇の中を進み続けている感覚に陥ることもあるかもしれません。あまり気負いすぎず、教授と対話を重ねながらありのままを少し誇張しつつ(笑)作成していただければと思います。何か質問あればお気軽に尋ねてください!